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縁因

えんいん
名詞
1
標準
文例 · 用例
で、八犬士でも為朝でも朝比奈でも因縁因果の法を信じて居ります。
幸田露伴 馬琴の小説とその当時の実社会 青空文庫
また例えば金光寺門前の狐竜の化石(第九輯巻五十一)延命院の牡丹の弁(同五十二)の如き、馬琴の得意の涅覓論であるが、馬琴としては因縁因果の解決を与えたのである。
内田魯庵 八犬伝談余 青空文庫
しかし昂奮が去ると「あゝ、なんにもかも因縁因果といふもんぢやろ。
嘉村礒多 業苦 青空文庫
なお、先生の海南小記のなか(3)には、竈神の起原に関した話として、かの炭焼き長者に縁因あることを明かされている。
佐々木喜善 東奥異聞 青空文庫
惟任将軍ともあるべきものが、名もなき土民の竹槍で命を落す悲惨な因縁因果を、それ、主と親を殺した天罰にからませて、趣向を変えてあそこへ持ち込んだところが作者の働きなんだから、演る方もよく心得て、匹夫下郎の真似はしながらも、苟も惟任将軍というみえとはらとを忘れちゃならねえ。
胆吹の巻 大菩薩峠 青空文庫
いや、ホッとして一つ吐息を洩してさへ、人は大いなる悲嘆に沈む縁因となり、医し難い後悔に身悶えせねばならぬであらう、それゆゑに、鬱積した長い吐息を噛み殺して鈍く白々と顔を背ける沈黙である。
坂口安吾 竹藪の家 青空文庫
でも、結ばれたのは単にお国と伴蔵ばかりでない、十七席を重ねてきたAB二つの因縁因果物語もまたこの二人の結ばれによってはじめて一心同体と結ばれたのである。
「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 我が圓朝研究 青空文庫