滞泊
滞泊
名詞
標準
文例 · 用例
そのアバス・ヌリ殿下が、留学生問題の後始末のためパリーからコンスタンチノウプルへ急行の途、ベルリンを通って二、三日は滞泊するらしいというのだ。
— 牧逸馬 『戦雲を駆る女怪』 青空文庫
そして今度は先にいた旅館には行かず、ずっと上京の方の、気の張らない、以前から馴染みのある家に往って滞泊することにした。
— 近松秋江 『狂乱』 青空文庫
十八日滞泊、十九日正午出帆、二十日朝門司着。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
これよりエジプトの古都カイロに入り、ピラミッドを見る予想なりしも、汽船滞泊の時間なきをもって果たさず。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
午前十時、フランス・マルセイユに着港し、ここに滞泊す。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
) 午後五時、スイスのバーゼル市に着し、ここに滞泊す。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
予は甞て長崎に在りし時、幕府の軍艦にて咸臨丸は長崎滞泊中は該艦に乗組の医官無くして、予は臨時傭として病者及び衛生上に関する事を取りたる事あり。
— 関寛 『関牧塲創業記事』 青空文庫
この滞泊中に、私の専属だったニットーレコードが上京して、東京側芸能人の吹き込みを開始したので、先代春團治と金語楼君以外はてんで落語レコードの売れなかったその時代、私は一計を案じて同君の十八番「居酒屋」のA面冒頭へさのさ節を配し、B面で夜更けの感じに新内流しを奏でさせて吹き込んだ。
— 正岡容 『わが寄席青春録』 青空文庫