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触知

しょくち
名詞
1
標準
文例 · 用例
ミケランジェロは、卑屈な泣きべその努力で、無智ではあったが、神の存在を触知し得た。
太宰治 俗天使 青空文庫
二人共に、真実を愛し、真実を触知し得る程の立派な人物であったのでしょう。
太宰治 女の決闘 青空文庫
幽界からの音信でも、何かが触知するのか。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
そして巣の僅かな微動にも緊張した神経が震えおののく様は、単なる触知でなしに、感情的知覚の域にまでふみこんでる概がある。
豊島与志雄 蜘蛛 青空文庫
もしさらに一歩を進め、いかなる論拠によって宗教にては世界的良心を立つるかというに、宗教の信門に現るるところの絶対は世界の本体にして、その本体はわが感覚にて触知するごとき物質的のものにあらずして、精神的のものであるべきはずである。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫
私の薬指の腹は、磨いた鏡面の凹凸を触知する。
高村光太郎 触覚の世界 青空文庫
そして又霧は霧である事を確かに触知しようとする。
高村光太郎 触覚の世界 青空文庫
変幻きはまりない宇宙の現象、転変かぎりない世代の起伏、それをみんな智恵子がうけとめ、それをわたくしが触知する。
高村光太郎 智恵子抄 青空文庫