尽未
じんひつじ
名詞
標準
文例 · 用例
今もって、いや、尽未来際、俺は何とも、他に言うべき言葉を知らん。
— 泉鏡花 『湯島の境内』 青空文庫
あたかも太古から尽未来際まで大きな河の流が流れ通しているように雨は降り通していて、自分の生涯の中の或日に雨が降っているのではなくて、常住不断の雨が降り通している中に自分の短い生涯がちょっと挿まれているものででもあるように降っている。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
恰も太古から尽未来際まで大きな河の流が流れ通してゐるやうに雨は降り通して居て、自分の生涯の中の或日に雨が降つて居るのでは無くて、常住不断の雨が降り通して居る中に自分の短い生涯が一寸|挿まれて居るものでゞもあるやうに降つて居る。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
一度誓いしことばの末は、尽未来まで変るまいぞ。
— 岡本綺堂 『平家蟹』 青空文庫
鴨川の水がさかさに流るる法もあれ、お身とわれらとは尽未来じゃ」「それが定ならばどのように嬉しかろう。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
噛んでも噛んでも、三で十を割るごとく尽未来際方のつく期はあるまいと思われた。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
業劫以前から尽未来際に亙る虚無世界だから。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
「もうお二人が、お互に絞め合った、その手の力は、尽未来|緩みませぬぞ!
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫