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耳無

みみなし
名詞
1
標準
文例 · 用例
程近い飛鳥神社の木立は、まばらに透いて見え、背伸びをすると、耳無し山が寒さにかじけたやうに背を圓めて、つつ伏してゐるのがついそこに見られる。
薄田泣菫 飛鳥寺 青空文庫
そして芳一は多額の金員を贈り物に貰った――それで芳一は金持ちになった……しかしこの事件のあった時から、この男は耳無芳一という呼び名ばかりで知られていた。
THE STORY OF MIMI-NASHI-HOICHI 耳無芳一の話 青空文庫
秋涼し天の香山夜あくれば耳無かけて白き霧立つ東山西大谷を過ぎて。
與謝野禮嚴 禮嚴法師歌集 青空文庫
平原の眞中に、旅笠を伏せたやうに見える遠い小山は、耳無の山であつた。
釋迢空 死者の書 青空文庫
遠い小山は、耳無の山である。
――初稿版―― 死者の書 青空文庫
平原の真中に、旅笠を伏せたやうに見える遠い小山は、耳無の山であつた。
折口信夫 死者の書 青空文庫
平原の真中に、旅笠を伏せたように見える遠い小山は、耳無の山であった。
折口信夫 死者の書 青空文庫
右に畝傍山・香久山、左に耳無山、その愛らしい小丘の間を汽車は駛せて行く。
和辻哲郎 古寺巡礼 青空文庫