底層
ていそう
名詞
標準
文例 · 用例
その時自分の意識の底層に郷里の高知の町の影像が動きかけたが、それっきりで表層までは現われないで消えていた。
— 寺田寅彦 『三斜晶系』 青空文庫
まさに眼前に現われんとするごちそうへの期待が意識の底層に軽く動揺している。
— 寺田寅彦 『三斜晶系』 青空文庫
こういうふうに考えてくると流涕して泣くという動作には常に最も不快不安な緊張の絶頂からの解放という、消極的ではあるがとにかく一種の快感が伴なっていて、それが一道の暗流のように感情の底層を流れているように思われる。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
日下実男氏の『海洋の秘密』にも「四、五千メートルという深い海の底にも、深層流とか、極底層流という海流がある。
— 中谷宇吉郎 『科学ブームへの苦言』 青空文庫