足繁く
あししげく
副詞
標準
frequently
文例 · 用例
すゞが帰ると、間もなく、青島で彼女を貰い受けるため骨折った中津が、足繁く出入りするようになった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
官立大学で経済を学んでいたために、父亡き後の母は、この遠縁に当って足繁く自家へ出入する青年を、何かと相談相手にして、いわば私との恋仲も黙許よりも、寧ろ奨励する形で、結婚にまで熟するのは容易な道行でありました。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
そして都會の狹い露路裏に、稻荷の鳥居をくぐる藝者等は、彼等の弗箱である客や旦那等が、もつと足繁く通ふやうに乞うてるのである。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
足繁くなると、ほとんど毎日のように、明神の森へ通ったが、思う壺の巣が見出せない。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
やや人足繁く、戸外を往来うが皆あおぎて見つ。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
神中が就職口を頼んである知人のなかに、銀行にいる知人はひどく神中の境遇に同情して、己のことのように世話してくれるので、神中も自然とその知人の処へ足繁く出かけて往くのであった。
— 田中貢太郎 『雀が森の怪異』 青空文庫
お夏は人形町通の裏町から出て、その日、日本橋で鉄道馬車に乗って上野で下りたが、山下、坂本通は人足繁く、日蔭はなし、停車場居廻の車夫の目も煩いので、根岸へ行くのに道を黒門に取って、公園を横切った。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
里の誰彼れ年頃の男達の内には、若殿の足繁く來るのを胸惡く思ふ者が多かつた。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
作例 · 標準
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