格天井
ごうてんじょう
名詞
標準
coffered ceiling
文例 · 用例
) 几帳とも、垂幕とも言ひたいのに、然うではない、萌黄と青と段染に成つた綸子か何ぞ、唐繪の浮模樣を織込んだのが窓帷と云つた工合に、格天井から床へ引いて蔽うてある。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫
」 時に、勿体ないが、大破落壁した、この御堂の壇に、観音の緑髪、朱唇、白衣、白木彫の、み姿の、片扉金具の抜けて、自から開いた廚子から拝されて、誰が捧げたか、花瓶の雪の卯の花が、そのまま、御袖、裳に紛いつつ、銑吉が参らせた蝋燭の灯に、格天井を漏る昼の月影のごとく、ちらちらと薄青く、また金色の影がさす。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
はつと思へば、烏ほどの真黒な鳥が一羽虫蝕だらけの格天井を颯と掠めて狐格子をばさりと飛出す…… 目一つ抉られては半身をけづり去られたも同じ事、是がために、第一の作は不用に帰した。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
円福寺の椿岳の画 椿岳の大作ともいうべきは牛込の円福寺の本堂の格天井の蟠龍の図である。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
この寺の先々住の日照というが椿岳の岳母榎本氏の出であったので、俗縁の関係上、明治十七、八年ごろ本堂が落成した時、椿岳は頼まれて本堂の格天井の画を描いた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
椿岳はこの依頼を受けると殆んど毎日東京の諸寺を駈巡って格天井の蟠龍を見て歩いた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
何という悲しい事であろう」 と思いながら美事な香木で作った格天井を見ていましたが、熱い熱い涙が自ずと眼の中に溢れて、左右にわかれて流れ落ちました。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
半円形に並べられている議席はまだ空虚で、一段高くしつらえられた議長席のヨーロッパ風な背高椅子や、そのすこし下の左右に翼をはっている大臣席など出場を待たせる雰囲気を醸しながらステインド・グラスの格天井からさして来る曇った冬の日光の底に静まりかえっている。
— 宮本百合子 『待呆け議会風景』 青空文庫
作例 · 標準
寺の本堂は、見事な格天井で飾られていた。
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古い日本家屋の客間には、美しい格天井が施されていることが多い。
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格天井の絵画は、歴史的価値の高いものだ。
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