五重の塔
ごじゅうのとう
名詞
標準
five-storied pagoda
文例 · 用例
五重の塔のごときは特例であるが、あれの建築に示された古人の工学的才能は現代学者の驚嘆するところである。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
五重の塔は湿っぽい暁の靄につつまれて、鳩の群れもまだ豆を拾いには降りて来なかった。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
淺草寺の觀世音は八方の火の中に、幾十萬の生命を助けて、秋の樹立もみどりにして、仁王門、五重の塔とともに、柳もしだれて、露のしたゝるばかり嚴に氣高く燒殘つた。
— 泉鏡太郎 『露宿』 青空文庫
……時々、電車のですかね、電ですか、薄い蒼いのが、真暗な空へ、ぼっと映しますとね、黄色くなって、大きな森が出て、そして、五重の塔の突尖が見えるんですよ……上野でしょうか、天竺でしょうか、何にしても余程遠くで、方角が分りませんほど、私たちが見て凄かったんです。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
そうした手紙を、やがて俊吉が受取ったのは、五重の塔の時鳥。
— 泉鏡花 『第二菎蒻本』 青空文庫
幇間が先へ廻って、あの五重の塔の天辺へ上って、わなわな震えながら雲雀笛をピイ、はどうです。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
月は五重の塔のうへ。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
「で、三宜亭で聞きますとな、愛の野郎は当日お昼過から、東照宮の五重の塔に転がっていたんでがすって。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
作例 · 標準
法隆寺の五重の塔は、日本最古の木造建築物の一つだ。
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青空を背景にそびえる五重の塔は、見る者を圧倒する。
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彼は五重の塔の美しい姿を写真に収めた。
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