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川海老

かわえび
名詞
1
標準
文例 · 用例
」 曾能子刀自の語るを聞けば、此日俳優市川海老蔵と其子市川三升とが、縮緬羽二重を以て白蓮花を造らせて贈つたさうである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
○十一月十二日、八代目市川海老蔵死す、四十二歳。
岡本綺堂 明治演劇年表 青空文庫
なかを覗いてみると、なみなみと盛られた水の底に、青い藻草が漂っていて、そのなかを数知れぬ川海老が、楽しそうに泳ぎまわっていた。
薄田泣菫 艸木虫魚 青空文庫
当時の南信から濃尾地方へかけて、演劇の最も発達した中心地は、近くは飯田、遠くは名古屋であって、市川海老蔵のような江戸の役者が飯田の舞台を踏んだこともめずらしくない。
第一部上 夜明け前 青空文庫
顧みて他を言ふやうで甚心苦しいが、先に述べた今の市川海老蔵が、歌舞妓芝居の希望として、輝く将来をもつてゐるかと言ふ事に触れる点に話をとゞめておきたい。
折口信夫 花の前花のあと 青空文庫
鯉は知らず鮒のひりりつんといふのも曲なく、まして川海老の異端振り、ボラ・イナの引かけなどの粗暴な手答へに較べて、カイヅの変化、セイゴの突張り、キスの先合せなどよりも、今の私にはマルタのアタリがこよなきものになつてゐる。
佐藤惣之助 魚美人 青空文庫
一段と念を入れていうことには、「今年はちょうど、お江戸で名高い市川海老蔵さんという千両役者が参りました。
流転の巻 大菩薩峠 青空文庫
「何だ」「この番付を見ろ、ここに市川海老蔵と書いてあるこの文字の、海老の老という文字が違っている」 ああ、ようやくそこに気がつき出した。
流転の巻 大菩薩峠 青空文庫