愚父
ぐふ
名詞
標準
(one's) father
文例 · 用例
愚父がどれ程の事を致したか知りませんが、なかなかこんな御恩返を受けるほどの事が出来るものでは有りません。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
愚父の事は措きまして、私は私で、この御恩はどうか立派に御返し申したいと念つてをります。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
彼が備後に在るとき築山奉盈に与ふる書に曰く愚父壮年之頃より本朝編年之史輯申度志御坐候処官事繁多にて十枚計致かけ候儘にて相止申候私儀幸隙人に御坐候故父の志を継此業を成就仕、日本にて必用の大典と仕、芸州の書物と人に呼せ申度念願に御坐候と。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
その前から親の職業が無職であり、またその人は、新聞によれば乱臣賊子なんだから、入学はむつかしいぞ、と家の中で愚父愚母が話しあっていたが、この結果になって二人ともこっくりした。
— 金森徳次郎 『親は眺めて考えている』 青空文庫
が、直ぐふいと氣附いたやうに詞を續けた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
花は淡紅の色たぐふべきものも無く気高く美しくて、いやしげ無く伸びやかに、大さは寸あまりもあるべく、単弁の五|片に咲きたる、極めてゆかし。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
美和子が、わざと靴音高く近づいて行くと、姉がすぐふり返って、「美和ちゃん、来たの。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
――大森彦七――傍へ寄ると、――便のういかがや――と莞爾して、直ぐふわりと肩にかかりそうで、不気味な中にも背がほてった。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
作例 · 標準
拙い愚父ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
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私の愚父は、昔ながらの頑固な職人だ。
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愚父が遺した言葉を胸に、彼は夢に向かって歩み始めた。
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