猛悪
もうあく
形容動詞名詞
標準
savage
文例 · 用例
▲猛悪なる土方 翌早朝出発。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
こんな時こそ三十六計の奥の手を出して一散に駆け出し、危うく吾妻川の河底へ生埋めになる急場を辛くも通り過ぎ、四人相顧みて工夫の猛悪なるに驚ろく。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
眼が窪んで、尖り鼻が鳶のように見える男ですが、たゞせか/\としているだけで猛悪なところはありません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
それはいいが、ここはハルビンでも料理のいいほうだというけれど、その食物の猛悪なのには降参せざるを得ない。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
ようやく長ずるに及び、猛悪果敢の牛質、衆牛にぬきんで――」なんかと、まあ、いったふうに、牛の生立ち・日常生活・その行状等を記述して余すところない。
— 血と砂の接吻 『踊る地平線』 青空文庫
で、彼がどんな猛悪な――あるいは罪のない――「ピンプ」だったかは、その女のしっぷ・ちゃんの手腕を見ただけでもおよそ判断のつくことだが、そのうえ彼は、妻のマルガリイダ婆さんから振り当てられてる手引人としての仕事も、決して忘れてるわけではなかった。
— しっぷ・あほうい! 『踊る地平線』 青空文庫
悪人組合の元兇として、彼の名が、一時に高くなって、この東洋の狂人のあたまから割り出す狡猾猛悪な犯罪は、忽ちにして巴里の恐怖となったのだ。
— 牧逸馬 『ロウモン街の自殺ホテル』 青空文庫
家の者は窓へ倚って発砲し、警官隊は塀の間から挟み撃ちし、強盗は、植え込みから植込みを昆虫のように這って縫いながら、この内外の敵を相手に猛悪に応戦した。
— 牧逸馬 『チャアリイは何処にいる』 青空文庫
作例 · 標準
その猛悪な嵐は、海岸沿いの民家を容赦なく破壊し、甚大な被害をもたらした。
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古文書には、かつてこの地を荒らし回った猛悪な盗賊団の記録が残っている。
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感染力の強い猛悪なウイルスが蔓延し、世界中に緊張が走った。
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