来寒
らいかん
名詞
標準
文例 · 用例
これは適者生存自然淘汰の原理によって、元来寒暖計などあるまじき原始人の風呂場にあった寒暖計が、当然に自然に消失したものであろう。
— 寺田寅彦 『家庭の人へ』 青空文庫
ところがさすが同地にもやはり具眼の人々があって近来寒桜の苗木を多数用意しだいぶこれを同地に植えたのである。
— 牧野富太郎 『寒桜の話』 青空文庫
春先き蚊取線香の余徳で微醺を呼んだ僕はそれ以来寒中に近江の商人をなつかしむのである。
— 小津安二郎 『車中も亦愉し』 青空文庫
風雅界の名物寒山楽書だらけの四枚の障子 下谷忍川のほとり、上野町にいた山田寒山翁、つとにシナへ渡って当時無住の「月落烏啼」の蘇州寒山寺の住職となり、帰来寒山和尚で通した奇人。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫