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邦俗

ほうぞく
名詞
1
標準
文例 · 用例
その骨董は零雑の義で、あたかも我邦俗のゴッタ煮ゴッタ汁などというゴッタの意味に当る。
幸田露伴 骨董 青空文庫
其の骨董は零雑の義で、恰も我邦俗のゴッタ煮ゴッタ汁などといふゴッタの意味に当る。
幸田露伴 骨董 青空文庫
支那で応竜を四足に画いた例を多く見たが、邦俗これを画くに、燕を背から見た風にし、一足をも現わさぬは、燕同様短き二足のみありという意だろう。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
また月令季秋雀大水に入って蛤となり孟冬雉大水に入って蜃となる、この蜃は蛤の大きなものだ、欧州中古|石に化すと言うごとく蛤類の肉が鳥形にやや似居るから生じた迷説だが、邦俗専ら蜃をこの第二義に解し蛤が夢を見るような画を蜃気楼すなわち竜宮と見るが普通だ。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
退之の件の語中の馬勃は牛の小便に対して馬の糞を指したんだが、『本草』に掲げた馬勃は馬糞に似た胆子菌リコベルドン、スクレロデルマ等諸属、邦俗チリタケ、ホコリタケなど呼ぶ物に当る(『本草図譜』三五巻末図見るべし)。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
邦俗ホンダワラてふ藻を神馬草というは、その波に揺れながら枝葉間に諸生物を安住せしむる状を件の神馬王の長毛に比して学僧輩が名づけたのかも知れぬ。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
邦俗いわゆる天狗が多少仏経の有翅飛鬼より生ぜるは馬琴の『烹雑記』に説く所、理あり。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
詛言とは他人が凶事に遭へと、自分が望む由罵り言ふので、邦俗「早くくたばれ」「死んぢまへ」などいふのがそれだ。
南方熊楠 詛言に就て 青空文庫