油障子
あぶらしょうじ
名詞
標準
shoji with an oil-treated screen (for increased water resistance)
文例 · 用例
町へ出て飲み屋へ行っても、昔の、宿場のときのままに、軒の低い、油障子を張った汚い家でお酒を頼むと、必ずそこの老主人が自らお燗をつけるのです。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
)などと来るといよいよ日当りに新味を発揮するが、油障子に(火の番。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
但し御酒肴とも油障子に記してある。
— 泉鏡太郎 『松の葉』 青空文庫
が、蔵前の煙突も、十二階も、睫毛に一眸の北の方、目の下、一雪崩に崕になって、崕下の、ごみごみした屋根を隔てて、日南の煎餅屋の小さな店が、油障子も覗かれる。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
ある店では、紋のついた油障子の蔭から、赤い蟹や大粒の蛤を表に見せていた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
車の蔭に古簾が見え出して角の中に琴という字が書いてあった油障子はペンキ塗りの硝子戸に変っているが相変らず、さらし袋のかかっている店先の山椒の木の傍で子供が転んで泣いている背中を親鶏とヒヨコがあわてて跨いで行く。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
その他、遊びの人たちも、慌しくはないが散り散りの中へ交って……御休所と油障子に大きく書いたのを、背中へ背負って、緋めれんすの蹴出しで島田髷の娘が、すたすたと、向うの吹上げの池を廻る処を、お悦が小走りに衝と追って、四阿屋がかりの茶屋の軒下に立つと、しばらくして蛇の目を一本。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
表の出入り口は北鳥越町の通りに面して、油障子が二本。
— 首つり五人男 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
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