命を惜しむ
いのちをおしむ
表現動詞-五段-マ行
標準
to hold one's life dear
文例 · 用例
それでもおれは命が惜しくて生きているのではない、おれをどれほど悪く思う人でも、命を惜しむ男だとはまさかに言うことが出来まい、たった今でも死んでよいのなら死んでみせると思うので、昂然と項をそらして詰所へ出て、昂然と項をそらして詰所から引いていた。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
そこで、或る人は動物と同じ低級約束の淫欲を辞退し、或る人は食味の嗜欲を辞退し、或る人は耳目の娯楽を辞退し、或る人は怒りや争いを辞退し、或る人は愚痴や愛欲を辞退し、或る人は身命を惜しむ大慾をも辞退している。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
水野は命を惜しむ卑怯者ではない。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
命を惜しむ卑怯者といちずに自分を認めるのは間違っている。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
それは――」 近藤隆左衛門は、人々を前にして、いくらか、興奮しながら「――わしは、命を惜しむからではない。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
武士が命を惜しむの、卑怯者だのと言われたらそれまでだ。
— 森田草平 『四十八人目』 青空文庫
「いかに、名将、勇士といえど、運命が尽きれば力及ばぬが、誰しも名は惜しいものじゃ、東男に弱味を見するな、この期に及んで命を惜しむな、これ以上、一歩も退くな、進めや者ども」 これに応じるかのように、悪七兵衛景清が、一足前へ進み出た。
— 第十一巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
今無事に鐵三郎樣さへ救ひ出せば、何とでも辯解の道は立つ、同志四五人命を惜しむ者はないが、斬込んで御府内を騷がさなかつたのはその爲だ」「――」「――が、かうしてゐるうちにも、平馬の子平太郎の御目見得が濟んでしまつては、六日の菖蒲だ」 その御目見得の日が、二三日の後に迫つて居るのです。
— 捕物仁義 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
炎に包まれた家の中にまだ子供がいると聞き、彼は自らの命を惜しまず飛び込んだ。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
命を惜しんでいては、この困難な交渉をまとめることはできない。
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彼は登山の途中で仲間が滑落したとき、自分の命を惜しむことなく救助に向かった。
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