饗
きょう異読 あえ
名詞頻度ランク #40471 · 青空 167 例
標準
treating someone (to food or drink)
文例 · 用例
學校の廊下には、べたべた推薦のビラが張られて、選擧事務所なども、ものものしく、或るものは校門の下に立つて、登校の生徒ひとりひとりに名刺を手交し、よろしくたのみます、といつて低くお辭儀をして、或るものは、中學校の先輩といふ義理のしがらみに依つて、後輩を威嚇し、饗應、金錢、などといふばかな噂さへ立つた。
— 太宰治 『校長三代』 青空文庫
父は維新前いわゆる御鯨方の支配の下に行われた捕鯨の壮観と、大漁後のバッカスの饗宴とを度々目撃し体験していたので、出発前にその話を飽きるほど聞かされていた。
— 寺田寅彦 『初旅』 青空文庫
時たま特別の来客を饗応でもするときに、西洋|蝋燭がばね仕掛で管の中からせり上がって来る当時ではハイカラな燭台を使うこともあったが、しかし就寝時の有明けにはずっと後までも行燈を使っていた。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
根岸派では、饗庭篁村が先達で、八文字舎風の軽妙洒脱な紀行文を書き『東京朝日』の続きものとして明日を楽しませた。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫
息子の夫妻は朝夕の間候を怠らず、食事どきの食事はいつも饗宴のような手厚さであった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
その試験問題の討究のために試験官仲間をターリングに招待したが、そのためにソリスベリー卿とディスレリーとの和解の饗宴という歴史的のシーンに出席する機会を逸した。
— 寺田寅彦 『レーリー卿(Lord Rayleigh)』 青空文庫
すると、それまで黙々としていた彼の顔が、危険な形相に変って、邪慳に妾の腕を振払うと、モナコの花開く寺院の饗宴場に向って行ってしまいました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
そして死後の世界は彼等の云ふ永遠の饗筵なのであるなどと、S氏は云つた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
作例 · 標準
「今日の夕食は私からの饗だ、遠慮なく食べてくれ!」と上司が言った。
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遠方から来た友人を、最高の料理で饗した。
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彼は日頃の感謝を込めて、皆に酒を饗した。
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