満目荒涼
まんもくこうりょう
形容詞-たる副詞-と
標準
all nature being bleak and desolate
文例 · 用例
――満目荒涼いちめんに白々として、やはり深い霜です。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
『満目荒涼』という言葉は斯ういう土地を形容するため存在しているのではあるまいかと、このように思われるほど四辺の眺望は、物凄く荒れ果てて居りました。
— スタンレー探検日記 『沙漠の歌』 青空文庫
目を挙げて経済世界のありさまを見れば、秋風|寂寞、満目荒涼、ただ黄面|痩骨、人鬼相半ばするの老若男女が犂を揮い、杼を握るを見るなり。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
工場は無造作に圧しひしゃがれて煙突は折れ、商店街は瓦礫の浜となり、住宅地はただ石垣の段ばかり、畑は禿げ、林は燃え、森の巨木はマッチを並べたように倒され、満目荒涼、犬一匹生きて動くものはない。
— 永井隆 『長崎の鐘』 青空文庫
当時浦上原頭たるや満目荒涼、灰と瓦と石垣のみの廃虚。
— 永井隆 『ロザリオの鎖』 青空文庫
餞別にそっくりタダで差上げたいのは山々ですが、私も焼けだされだから、そう気前よく出来ないのが残念です」「近代戦の上陸地点の激戦の跡というものは、満目荒涼、山の形も川の流れも変るでしょう。
— 坂口安吾 『水鳥亭』 青空文庫
シャンハイ以西ここに至るまでの間、沿海の諸山、みな赤土を現出し、往々石骨を露出し、一つとして樹木の鬱蒼たるものなく、満目荒涼、殺風景を極む。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
南米尽頭船入津、草邱伏処屋成隣、行過街路望林壑、満目荒涼太古春。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
作例 · 標準
戦火に見舞われた街の跡は、満目荒涼として人影一つ見当たらない。
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かつての繁華街も今は廃墟となり、満目荒涼たる風景が広がっている。
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冬の北の大地を旅していると、満目荒涼とした景色に孤独を感じることがある。
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