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押し包む

おしつつむ
動詞-五段-マ行動詞-他動詞
1
標準
to envelop
文例 · 用例
それもやがて疲労の夢が押し包む
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
女はまたわざとそれを世間から押し包むようにして立っていた。
夏目漱石 彼岸過迄 青空文庫
私はヴァティカノでミケランジェロの美しい高貴な「ピエタ」を見て、それが二十三歳の時の彫刻だということを思い出した時、天才の魂の老熟に心を奪われたが、同じ驚嘆はレンブラントの「解剖講義」に対しても押し包むことができなかった。
野上豊一郎 レンブラントの国 青空文庫
お宮は五円札を一枚やると嬉しさを押し包むように唇をきゅっと引き締めて入口まで送って出た私の方を格子戸を閉めながらさも思いを残してゆくような嬌態を見せて、「さようなら!
近松秋江 うつり香 青空文庫
「危ない/\」「退いた/\」 除ける間もなく、菊屋の同勢を押し包むやうに揉んで、西兩國の方へ、どつと引いて行きます。
花見の果て 錢形平次捕物控 青空文庫
加十はそれを見すますと、土手を池の方へ降り、汀づたいに噴水の傍までやって行くと、突然松の下闇の中から二人の男がヌッと立ち現われ、前後から加十を押し包むようにしながら、その一人が、「貴様は何だ。
久生十蘭 魔都 青空文庫
例の幸田節三の相棒の酒月守、印東忠介、東京貴石倶楽部の松沢平吉、その他もう一人、黒サージの服を着て折鞄を抱えた執達吏体の男と、以上五人が次々に入って来ると、山木と踏絵を真ン中に押し包むようにして物もいわずに坐り込む。
久生十蘭 魔都 青空文庫
……まア、そんなようにして、五人で山木と踏絵を押し包むようにして坐り込む。
久生十蘭 魔都 青空文庫
作例 · 標準
例句
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