歯類
はるい
名詞
標準
文例 · 用例
このあたりには珍らしい羊歯類が多くて、そんな採集家がしばしば訪れるのだ。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
羊歯類は此の絶壁のあちこちにも生えていて、滝のとどろきにしじゅうぶるぶるとそよいでいるのであった。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
それは羊歯類の密生している腐木へかたまってはえているのだ。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
石炭になっている彼の羊歯類植物は、今日の地球の力では温帯地などには生じ得ないのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
毒々しい触手を伸ばした羊歯類。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
室の跡らしいもの、井戸の形をしたものなどが、密生した羊歯類の間に見え隠れする。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
二 僕の舌や口腔は時々熱の出る度に羊歯類を一ぱいに生やすのです。
— 芥川龍之介 『囈語』 青空文庫
一々の岩石をあさって行くと、それらの灌木の外に、日蔭のところには獅子頭や羊歯類が生えており、しのぶがつき、岩松がつき、春蘭もまた夥しくその間に散在している。
— 菊池幽芳 『雲仙岳』 青空文庫