未出
みしゅつ
名詞-の形容詞名詞
標準
unpublished
文例 · 用例
「卯飲」の一に「卯飲解酲有何物、売来蛤蜊過門渓」の句があつて、「売蛤漢自行徳浦来、毎在日未出時」と註してある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
暗夜の海にも譬へようず煩悩心の空に一波をあげて、未出ぬ月の光を、水沫の中に捕へてこそ、生きて甲斐ある命とも申さうず。
— 芥川龍之介 『奉教人の死』 青空文庫
上の方に草苅籠を背負つて鎌を持つた子供が一人、秋の野を行く繪があつて、下には四句|何故生荊棘佳人意漸疎久因重輪下|黄金未出渠 斯う刷つてある。
— 黒い巾着 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「黄金未出暗渠――その中に五千兩なかつたら、――八、どうしよう、首をやるのは痛いが、不味い酒位は買ふぜ」 平次の言葉が終らぬうちに、「あつたツ」 ガラツ八は歡聲を擧げました。
— 黒い巾着 『錢形平次捕物控』 青空文庫
上の方に草刈籠を背負って鎌を持った子供が一人、秋の野を行く絵があって、下には四句|何故生荊棘佳人意漸疎久因重輪下|黄金未出渠 こう刷ってある。
— 黒い巾着 『銭形平次捕物控』 青空文庫
白壁は若葉に曇る朝けかな 未出という句も、同じくどんよりした若葉の趣である。
— 柴田宵曲 『古句を観る』 青空文庫
これらはみな未出版だが、斯界に取っては貴重な文献である。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
人間に永遠の児童があり、不朽の母性があることを認めつつも、それを未出の同胞国民とともに、談りかわすべき用意は整っていると言えるであろうか。
— 柳田国男 『こども風土記』 青空文庫
作例 · 標準
亡くなった作家の遺品の中から、長編小説の未出の草稿が発見された。
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歴史学者の間で、まだ学会に発表されていない未出の古文書の内容が話題になっている。
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あの天才数学者が残した未出のノートには、現代の難問を解く鍵が隠されているかもしれない。
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