魅入られる
みいられる
動詞
標準
文例 · 用例
これを見ると悪魔に魅入られるのだ。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
又そんな悪魔に魅入られるような女ではない。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
」 すると今度は純八が、ムッとしたような顔をしたが、「これは筒井殿お言葉じゃ、然らば拙者には魅入られるような、武道の隙間ござったのかの?
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
魅入られるのは不可抗力じゃ!
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
そうして余りに調子に乗って強く頭を打った為め遂々頭の鉢を割ったのであろう――それにしてもこのような狢などに迂濶に魅入られるのは不覚の至、俺の修行はまだ未熟だ」 阿信は口の中で呟いたが心の中は寂しかった。
— 国枝史郎 『稚子法師』 青空文庫
何時の間にやら橋の中程に立った娘、暫らく魅入られるように、川面を差しのぞいて居りましたが、やがて、ゾッとしたように身を引くと、自分の肩を深々と掻き抱いて、しょんぼり其処に立ち尽して居ります。
— 野村胡堂 『悪人の娘』 青空文庫
旅人清作はその半面の表情を魅入られるように見て居りました。
— 野村胡堂 『天保の飛行術』 青空文庫
娘はガラッ八の跟いて来るのに気が付かなかったものか、よろけるように欄干に凭れると、初冬の月を斜めに受けて、鉛色に淀んだ川の水を、ジイッと魅入られるように眺め入りました。
— 身投げする女 『銭形平次捕物控』 青空文庫