水鶏
くいな異読 クイナ
名詞
標準
rail (any bird of family Rallidae, esp. the water rail, Rallus aquaticus)
文例 · 用例
水鶏ではないかと思う。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
フロイドの夢判断に拠るまでもなく、これは時鳥や水鶏が呼び出した夢であろう。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
…… 松杉、田芹、すつと伸びた酸模草の穂の、そよとも動かないのに、溝川を蔽ふ、たんぽゝの花、豆のつるの、忽ち一|所に、さら/\と動くのは、鮒、鰌には揺過ぎる、――昼の水鶏が通るのであらう。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
……水鶏が走るか、さら/\と、ソレまた小溝が動く。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
ところが同じ巻の終わりに近く、同人が「このしろを釣る」という句を出してその次の自分の番に「水鶏の起こす寝ざめ」を持ち出している。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
」 階子段に足踏して、「鷭だよ、鷭だよ、お次の鷭だよ、晩の鷭だよ、月の鷭だよ、深夜の鷭だよ、トンと打つけてトントントンとサ、おっとそいつは水鶏だ、水鶏だ、トントントトン。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
昔この辺は全く江戸の田舎で、狐や狸が棲み、この池の排け口へは渋谷川から水鶏が上つた程だつた。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
星野温泉の宿の池に毎朝|水鶏が来て鳴く。
— 寺田寅彦 『軽井沢』 青空文庫