漿液
しょうえき
名詞
標準
serous fluid
文例 · 用例
初めのうちはこんなにも大人に育って女性の漿液の溢れるような女になって、ともすれば身体の縒り方一つにも復一は性の独立感を翻弄されそうな怖れを感じて皮膚の感覚をかたく胄って用心してかからねばならなかった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
青酸い滋味が漿液となり嚥下される刹那に、あなやと心をうつろにするうまさがお絹の胸をときめかした。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
人の男のことなぞ」 と嘲って呆れるのであるが、なおその想いは果実の切口から滲み出す漿液のように、激しくなくとも、直ぐには止まらないものであった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
二十数貫の巨躯ではあるが皮がたるんで生気がなく、全身腐肉のやうでもあり、腐肉の隙間にその混濁した異臭|芬々たる漿液を貯えてゐるやうにも見えた。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
破壊者はただ対象の堅い殻にのみ目をつけて、その殼に包まれた漿液のうまさを忘れている。
— 和辻哲郎 『『偶像再興』序言』 青空文庫
そこで打ち砕いた殻のなかに美味な漿液のあることを悟る機会が予の前に現われた。
— 和辻哲郎 『『偶像再興』序言』 青空文庫
陳腐なる殻のうちに秘められたる漿液のうまさを伝えようとするのである。
— 和辻哲郎 『『偶像再興』序言』 青空文庫
シャリシャリいう、なんともいえない歯あたりと、どこか、すこしばかりピリッとした甘い漿液!
— 馬と老人 『キャラコさん』 青空文庫
作例 · 標準
傷口から漿液が染み出しているが、感染の兆候は見られない。
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腹膜から分泌される漿液によって、内臓同士の摩擦が軽減されている。
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水ぶくれの中には透明な漿液が溜まっており、無理に潰さない方が良い。
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標準
juice
作例 · 標準
植物の細胞内にある漿液は、成長に必要な栄養分を蓄えている。
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熟した果実を切ると、甘い香りの漿液がまな板の上に溢れ出した。
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実験では、この葉の漿液を抽出して成分分析を行う予定だ。
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