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豊熟

ほうじゅく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
abundant harvest
文例 · 用例
――学資を十分に取って、吉原で派手をした、またそれがための没落ですが、従って家郷奥能登の田野の豊熟、海山の幸を話すにも、その「入船帳」だけは見せなかった。
泉鏡花 雪柳 青空文庫
豊熟した胸のふくらみを林檎に、軽い憂鬱を柿に、清明を梨に、素朴を栗に授けた秋は、最後に残されたわびしさと苦笑とを柚子に与えている。
薄田泣菫 艸木虫魚 青空文庫
――支那花鳥画の名手徐熙の孫で、花卉を描くのに初めて没骨法を用いたというので知られている徐崇嗣は、豊熟した果実の枝を離れて地に墜つる状を描いて、その情趣を髣髴せしめたということだが、私は果実の大地に墜ちる音を聞くのが好きだ。
薄田泣菫 艸木虫魚 青空文庫
豊熟した稲は涼しい風になびきわたった。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
――見る影もないこんな木の実や草の実にまで、それぞれの味を盛つて、それを同じやうに豊熟させてゆくところに、秋の細かい心用意がうかがはれようといふものだ。
薄田泣菫 独楽園 青空文庫
昔「此世一生、上月夜」で、暗夜といふものゝなかつた頃、五穀豊熟して、人は皆、米の飯に小菜(間引き菜)の汁を常食してゐた。
熊本利平氏に寄す 雪の島 青空文庫
試みに傍例を観察してみると、かの護国の神たる四天王が貞観年間山陰諸国に祭られた中に、ゴコクという名称から誤られて、伯耆の社村では今日五穀豊熟を護るの神として崇められているがごとき極端なものもある。
喜田貞吉 オシラ神に関する二三の臆説 青空文庫
近郷ノ人是ヲ耕作神ト呼ビテ、社前ノ土ヲ請持ユキテ田畑ヘホドコセバ、必五穀豊熟スト云、又報賽ニハ其郷土ノ土ヲ持来リ奉納セリ。
木暮理太郎 マル及ムレについて 青空文庫
作例 · 標準
秋が深まり、稲穂が豊熟の時を迎えている。
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幾度もの苦難を乗り越え、彼女の才能はついに豊熟した。
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今年は天候に恵まれ、どの果樹園でも見事な豊熟が見込めるそうだ。
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