恁
恁
名詞
標準
文例 · 用例
恁う見えても急所だぜ。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
己あ其樣に唐人言葉は知らねえ日本人なら日本の言葉で言へ、恁う最う少し胸の透く樣な文句を利いた者だぜ』痛罵しえて意氣昂然たり。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
『いやにじれつたいな、何うにも、恁うにも、恐かないなら、手を地べたに着いて謝罪んねえ、そこへ坐つて、チエツ、意氣地のない青二才だ』「カツ」と痰を吐いたのが、胸の處へベツタリ絡みつく。
— 萩原朔太郎 『二十三夜』 青空文庫
ちょいと、風邪を引くよ、と先刻から、隣座敷の机に恁っかかって絵を描きながら、低声で気をつけたその大揺れの船が、この時、最早や見事な難船。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
恁いふのはいくらもある。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
最も恁うなるといろあつかひ。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
)と、先づ恁うです。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
それがために意地汚く、歸途に恁うした場所へ立寄つた次第ではない。
— 泉鏡太郎 『人魚の祠』 青空文庫