立ち聞く
たちきく
動詞-五段-カ行
標準
to listen in
文例 · 用例
それを避けるために隣室で立ち聞く人を映したりして単調を防ぐ必要が起こって来る。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
解らないように立ち聞くのさ」「あんまり可い役じゃございませんな」 番頭嘉一は不精無精に、足音を盗んで奥へ行った。
— 国枝史郎 『天主閣の音』 青空文庫
立ち聞く三十郎 距離がはなれているがために、三人の話はききにくかった。
— 国枝史郎 『猫の蚤とり武士』 青空文庫
小戻りして、窓のカーテンの陰に内の話を立ち聞く少女をあとに残して、夫人は廊下伝いに応接間の方へ行きたり。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
ただ廊下に立ち聞くおさよは、相馬中村と聞いて、危うく口を逃げようとしたおどろきの声を、ぐっと両掌で押し戻した。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
その泣き声が、傘をすぼめて戸外の露地に立ち聞くお藤の耳にはいると、櫛まきお藤、細い眉を八の字によせていまいましそうに舌打ちをした。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
立ち聞くおしんは、案に相違して、お艶を源十郎にやろうという良人のことばに燃えかかっていた嫉妬のほむらもちょっとしずまって、いささか安心したらしいようすだが思ったよりこともなく承知ってくれたのに、かえってさよのほうがびっくりし、「え?
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
ナニ、ははは、誰も立ち聞く者はござるまい……とにかく、御身の存じよらぬはもっともじゃが、戦国のころには何人も心得おった密書の書き方でのう、敵陣を横ぎって遠地に使者をつかわす場合になぞ、必ずこの筆式を用いたもの。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
作例 · 標準
隣の部屋から楽しそうな話し声が聞こえてきたので、つい立ち聞く形になった。
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物陰に隠れて二人の密談を立ち聞くなんて、あまり褒められた行為ではない。
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廊下を通りかかった際、自分の名前が呼ばれるのが聞こえて思わず立ち聞いた。
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