片時も
かたときも
副詞
標準
(not) even for a moment
文例 · 用例
然し音楽は片時も念頭を離れなかつた。
— 中原中也 『デボルド―※ルモオル』 青空文庫
――君が君自身であったことは片時もなかったのだということを!
— 黒島伝治 『反戦文学論』 青空文庫
」 と幾度も一人で合点み、「ええ、織さん、いや、どうも、あの江戸絵ですがな、近所合壁、親類中の評判で、平吉が許へ行ったら、大黒柱より江戸絵を見い、という騒ぎで、来るほどに、集るほどに、丁と片時も落着いていた験はがあせん。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
大学の哲学科第一年生――なんて、「これは深刻なんだぞオ」といふ言葉を片時も離さないで、カントだのヘーゲルなぞといふのを読んでゐる。
— 中原中也 『散歩生活』 青空文庫
年をとると気忙しゅうて、片時もこうしてはおられぬわいの、はやくその美しいお姿を拝もうと思うての。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
それが可厭ならお止しだけれど、極った人が出来た上は、片時も、寝衣で胡坐かいた獣なんぞ、備前焼の置物だって身のまわり六尺四方は愚なこと、一つ内へは置けないから、即座帰れ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
朝と思へば朝、晝、夜、夜中、明方、もうね、一|度其が見えましてから、私の覺えて居ますだけは、片時も、然うやつて、私の顏を凝視めたなり、上下に、膝だけ摺らさうともしないんです。
— 泉鏡太郎 『淺茅生』 青空文庫
鸚鵡は、尤も、お孃さんが片時も傍を離さないから、席へ出ては居なかつたの。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
作例 · 標準
「いい? この子は目が離せないから、絶対に片時もそばを離れないで」
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彼女は20年前に亡くした夫の形見の指輪を、片時も身から離したことがない。
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「試験の結果が気になって、昨夜は片時も眠れなかったよ」
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