切羽
せっぱ
名詞
標準
thin washer on either side of the guard (tsuba) of a sword
文例 · 用例
このようにして懲罰ということ以外に何もしらない動物を、極度に感情を押し殺したわずかの身体の運動で立ち去らせるということは、わけのわからないその相手をほとんど懐疑に陥れることによって諦めさすというような切羽つまった方法を意味していた。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
そこへ起った今度の騒動じゃけに、そこには何かヨッポド切羽詰まった内輪の事情が在っての事……とまでは察しられるが、その事情を察する手がかりが一つもないので難儀しよるたい。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
(おっかぶせるように)じつは君にはたびたび迷惑をかけているのですまないんだが、またすっかり行きつまっちゃったもんだから……西山か星野でもいるとどうにかさせるんだが(こりゃ少しうそがすぎたかなと思ったが園がその言葉には無関心らしく見えるのですぐ追っかけて)ちょうどいないもんだから切羽つまったのさ。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
その時の苦しさを思うとどうしても今までどおりにしているほかはない……といって、私はきっといつかは敗けてしまうに決っている……たとえ、見棄てられても、一度だけでも……おせいは切羽つまった気持の中で、悲しい嬉しい瞬間を心に描いた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
」「直訴とは、……直訴とは、切、切羽詰ったですで、生命がけで、歎願をするですで。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
燕が風切羽と尾羽とを打ち交わす度に白い腹が翻ります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
事変下の緊縮した歳暮はそれだけに成るべく無駄を省いて、より効果的にしようとする人々の切羽詰まったような気分が街に籠って、銀ブラする人も、裏街を飲んで歩く青年たちにも、こつんとした感じが加わった。
— 岡本かの子 『越年』 青空文庫
そんな自分勝手な考えしか切羽詰って来ると浮びませんでした。
— 岡本かの子 『越年』 青空文庫
作例 · 標準
刀身を鞘に納めたとき、切羽がガタつかないように慎重に調整を行った。
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この古い日本刀は、切羽に施された繊細な装飾が美術的価値を高めている。
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鍔を固定するための切羽が錆びていたので、新しいものに交換することにした。
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標準
(up to) the hilt
作例 · 標準
「それじゃあ、切羽(せっぱ)まで差しちゃってるじゃないか」と、師匠は弟子の極端な没頭ぶりに呆れた。
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刀の切羽まで深く刺さり込むような、文字通り抜き差しならない事態に陥った。
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彼はその研究に切羽まで浸かり、周囲の声も聞こえないほど没頭している。
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