利剣
りけん
名詞
標準
sharp sword
文例 · 用例
仏、菩薩では、不動明王は煩悩を智の利剣で斬り伏せる折伏門係り、観世音は慈悲で智慧を育て上げる摂受門係りであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
……お三重は利剣で立とうとしたのを、慌しく捻平に留められたので、この時まで、差開いたその舞扇が、唇の花に霞むまで、俯向いた顔をひたと額につけて、片手を畳に支いていた。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
」 と翳す扇の利剣に添えて、水のような袖をあて、顔を隠したその風情。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
「(喜多八)……また思切って手を合せ、南無や志渡寺の観音|薩※の力をあわせてたびたまえとて、大悲の利剣を額にあて、竜宮に飛び入れば、左右へはっとぞ退いたりける、」 と謡い澄ましつつ、「背を貸せ、宗山。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
左僉都御史景清、詭りて帰附し、恒に利剣を衣中に伏せて、帝に報いんとす。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
吾人の期望にして成らずんば、手に三尺の利剣あり、一揮豈難んずる所ならむや。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
究理の利剣もその刃|脆くも地にこぼれ、科学の斧も其力を揮ふに由なく、たゞ詩と信仰のみ最大の権威を以て天啓の如く世界を司配す。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
物質的英雄が明|晃々たる利剣を揮つて、狭少なる家屋の中に仇敵と接戦する間に、彼は大自在の妙機を懐にして無言坐するなり。
— 北村透谷 『人生に相渉るとは何の謂ぞ』 青空文庫
作例 · 標準
伝説に登場するその利剣は、鉄の盾すらも紙切れのように切り裂くと言われている。
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彼の鋭い指摘は、会議の停滞した雰囲気を断ち切る一本の利剣のようだった。
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博物館の刀剣展で、戦国武将が愛用したという見事な利剣の輝きに思わず目を奪われた。
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