擦れ合う
すれあう異読 こすれあう
動詞-五段-ウ行動詞-自動詞多音語
標準
to rub against
文例 · 用例
伊香保はぼつぼつ避暑客の来はじめる時節で、ここは実業界の名士に、歌舞伎俳優や花柳界など、意気筋の客で、夏は旅館も別荘も一杯になり、夜は石の段々を登り降りする狭い街が、肩の擦れ合うほどの賑わいなのだが、銀子の行った時分には、まだそれほどでもなく部屋は空いていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
それらは周囲の静寂につれて京子の脳裡に劇しく擦れ合うのであった。
— ――二つの連作―― 『春』 青空文庫
かさこそと、落葉と落葉が擦れ合うて、それを二人で集めてゐれば、今はもう秋も限りと思はれる。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
讓は女の体と擦れ合うようにして内へはいった。
— 田中貢太郎 『蟇の血』 青空文庫
余等は二尺計に開けた雨戸の間から躰の擦れ合うた儘外を見て居たのである。
— 長塚節 『佐渡が島』 青空文庫
と枯葉の擦れ合うような、老人の声が聞こえて来た。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
矢代は吊り上げるように真紀子を支えねばならぬので、ふと擦れ合う胴の触感から醒める暗黙の危機を感じた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
ぎいイ、ぎいイ、ぎいイ――と、金属の擦れ合う高い音がきこえる。
— 海野十三 『地球要塞』 青空文庫
作例 · 標準
風で木の葉が擦れ合う音が、静かな夜に響いている。
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満員電車で肩と肩が擦れ合うのが、どうしても苦手だ。
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恋人同士が手を繋いで、指先が擦れ合う瞬間の緊張感がたまらない。
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