運命的
うんめいてき
形容動詞
標準
destined
文例 · 用例
そして君がこの文壇――實は散文壇――に入り、その不潔な空氣に觸れしめたことが、運命的に腹立たしく呪はしいのだ。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
突然、ユーストンの街路の銀鈴の響が尾をひいて、馬の踵の音が静寂な空気の中に運命的な号びをたてた。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
俺は彼と別れにのぞんで、ミケルド・モンテニュの「社会の計画の中庸を持し、運命的施設を待つ」の一句を彼に進呈した。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
因果のことをまた別に因縁とも言いますが、この因縁という文字もやはり、「因縁ずくと諦めて」とか、「因縁ばなし」とか言って、ことごとく運命的なものを指し、しかもそのものは絶対の不可抗力で、何とも手の下しようもないことを評する言葉になっております。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
そして荷風の方がすくなくとも運命的だ。
— 織田作之助 『文学的饒舌』 青空文庫
荷風よりもドストエフスキイの方が高く深く、運命的だ。
— 織田作之助 『文学的饒舌』 青空文庫
ところが、その運命的な休みの一日、未だそんなに遅くない刻限で、ようやく暮れなずんだ水の色を見つめながら、Y君は池の縁の柔らかい草むらに足を投げ出していた。
— 渡辺温 『アンドロギュノスの裔』 青空文庫
自分には運命的に思い切れない女――。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
作例 · 標準
例句