遺財
いざい
名詞
標準
bequest
文例 · 用例
交広く、もの惜みせず、世事には極めて疎かりければ、家に遺財つゆばかりもなし。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
今日もインドで吝嗇漢嗣子なく、死ねば蛇と化って遺財を守るという(エントホヴェン輯『グジャラット民俗記』一一九頁)。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
覚融僧正臨終の時に、弟子共が、遺財の処分を定め置きくれよと、頻りに迫った。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
こゝで今の実川延若に若しもの事があると、又相当にその系統のものゝ損失が演劇遺財の上に現れるのである。
— 折口信夫 『夏芝居』 青空文庫
ただ人していはせけるやうは、お艶の遺財は、たとひもと父の、彼に与へたまひしものなればとて、我の再びこれを受けむやうはなし。
— 清水紫琴 『野路の菊』 青空文庫
じっさい象はけいざいだよ。
— 宮沢賢治 『オツベルと象』 青空文庫
……」 寄席のいらっしゃいのように聞こえるが、これは、いざいざ、いでや、というほどの勢いの掛声と思えば可い。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
それで、二人の撞くところは電公と蚊帳が捫択してゐるやうなものだ」風「ええ、自分がどれほど撞けるのだ」蒲「さう、多度も行かんが、天狗の風早に二十遣るのさ」 二人は劣らじと諍ひし末、直に一番の勝負をいざいざと手薬煉引きかくるを、遊佐は引分けて、「それは飲んでからに為やう。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
作例 · 標準
遺産分割協議が長引き、故人の遺財がなかなか確定しなかった。
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彼は恩師から受け継いだ研究資料を、学問的な遺財として大切に保管している。
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「まさか、こんな大金が遺財として残されていたとはね。」と、驚きの声が上がった。
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祖父が残した遺財は、故郷の発展のために寄付されることになった。
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