来浪
らいろう
名詞
標準
文例 · 用例
当時の大官連は宴席の余興に長唄や清元を聴かせても、いっこう妙味不通、よんどころなくなにか田舎武士に解りのよいものをと首を捻った末、浪花節に目を付けたのが黒田清隆伯、あるとき駒吉を呼んだが来客に大受けとなって、以来浪花節に限るとの仰せ、これが羽織袴に出世したそもそものはじめ。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
元來浪といふから讀者は直に風で起される波を想像せられるかも知れないが、寧ろ潮の差引といふ方が實際に近い。
— 今村明恒 『地震の話』 青空文庫