綿繰り
わたくり
名詞
標準
cotton ginning
文例 · 用例
父は最前もいった如く邸内の畠打をしていたが、その外綿繰りといって、実の交った綿を小さな器械を廻してそれを抜き、木綿糸を績ぐ下地をする賃仕事がある、それをセッセとしていた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
この店の片隅で、小さな綿繰り機械のようなものを見かけたが、この機械のイメージが、後年私が段ボール機械を工夫するときの「ひな型」になったのである。
— ――放浪の末、段ボールを思いつく 『私の履歴書』 青空文庫
是は国内の各地方に棉の栽培が衰えたために、糸紡ぎや綿繰りが、もう尋常農家の手業でなくなった結果である。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
中央部の木綿を栽培する地方では、綿桃を摘むのからが女の仕事で、小さな綿繰り器を家々に持っていたが、それでも綿打ちだけはもう男の職人があった。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫