巡り合い
めぐりあい
名詞
標準
文例 · 用例
先夜上野の山下で初めて汝らに巡り合い滾々不心得を訓したにも拘わらず、今夜再び現われ出で、押し借りの悪行を働くとは天を恐れぬ業人ばら。
— 国枝史郎 『紅白縮緬組』 青空文庫
広いようでも世間は狭く、そのうちどこかで巡り合い、おお、お前かあなた様かと、宣り合う時もございましょう。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
ようやく縁あって巡り合い、嬉しいと思ったも一時で、すぐに別れてまたバラバラ、行方が知れないのでございます。
— 国枝史郎 『任侠二刀流』 青空文庫
「――あの顔ったら――昔の通りね」 ――房は、帰る時間は気になるし、この思いがけない廻り合いを、これぎり打ちきる気はなし、せき込んで訊ねた。
— 宮本百合子 『氷蔵の二階』 青空文庫
よしよし、泣くじゃない』と、ここに廻り合いましたる羚羊の親子三人、互いに嬉し涙にむせんでいる時には、ふと気がつくと、先生さまも、お嬢さまも、無事にモン・ブランのてっぺんに登ってござるというわけになりますんでございまス。
— アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻 『ノンシャラン道中記』 青空文庫