黒絽
くろろ
名詞
標準
black "ro" silk gauze
文例 · 用例
黒絽の五つ紋に、おなじく鉄無地のべんべらもの、くたぶれた帯などですが、足袋まで身なりが出来ました。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
見れば薩摩飛白に黒絽の羽織を着流した、四十|恰好の品の好い男が出た。
— 森鴎外 『蛇』 青空文庫
」六 戴いたのは新しい夏帽子、着たのは中形の浴衣であるが、屹と改まった様子で、五ツ紋の黒絽の羽織、白足袋、表打の駒下駄、蝙蝠傘を持ったのが、根岸御院殿|寄のとある横町を入って、五ツ目の冠木門の前に立った。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
原は黒絽の羽織のまま腕まくりして、※子で手の汗を拭いた。
— 島崎藤村 『並木』 青空文庫
――私は井上さんの奥さんから頂戴した黒絽の夏羽織をりゆうと着流してゐる、それが俊和尚を驚喜せしめた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
七年忌には金百円、幕|一帳男女名取中、葡萄鼠縮緬幕女名取中、大額|並黒絽夢想袷羽織勝久門弟中、十三年忌が三世の七年忌を繰り上げて併せ修せられたときには、木魚一対墓前|花立並綫香立男女名取中、十七年忌には蓮華形皿十三枚男女名取中の寄附があった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
棠軒は遺物「黒絽御羽織」並金帛を賜つた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
朽色の麻の衣服に、黒絽の十徳を、これも脱いで、矢張飛ばぬ様に瓢箪を重石に据えていた。
— 江見水蔭 『悪因縁の怨』 青空文庫
作例 · 標準
夏の茶会で、上品な黒絽の着物を身につけた女性が目を引いた。
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黒絽は透け感があり、夏のフォーマルな装いに涼やかさを添える。
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彼女は特別な日のために、仕立ての良い黒絽の帯を選んだ。
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