ずるり
ずるり異読 ズルリ
副詞副詞-と
標準
with a slip
文例 · 用例
ほたり/\と落ちて、ずるりと硝子窓に流るゝ雫は、鰌の覗く気勢である。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
疑わずにお買い下さい、まだ確な証拠というたら、後脚の爪ですが、」 ト大様に視めて、出刃を逆手に、面倒臭い、一度に間に合わしょう、と狙って、ずるりと後脚を擡げる、藻掻いた形の、水掻の中に、空を掴んだ爪がある。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
」と一人が前を遮るように、独楽の手繰をずるりと伸す。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
襟足白く、起上るようにして、ずるりと咽喉まで引掛けながら、「貴方、同じ柄で頼母しいでしょう、清葉さんの長襦袢と。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
」 巡査は、ずるりと靴をずらして、佩剣の鞘手に居直ったのである。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
で、腰掛に上り込んで、月の硝子窓に、骨を拔いて凍付いて居たのが、慌てて、向直つて、爪探りに下駄を拾つて、外套の下で、ずるりと弛んだ帶を緊めると、襟を引掻合せる時、袂へ辷つて宙に留まつた、大切な路銀を、ト懷中へ御直り候へと据直して、前褄をぐい、と緊めた。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
」 と逆寄せの決心で、そう言ったのをキッカケに、どかと土手の草へ腰をかけたつもりの処、負けまい気の、魔ものの顔を見詰めていたので、横ざまに落しつけるはずの腰が据らず、床几を辷って、ずるりと大地へ。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
」 と一歩ひきさま、暗い方に隠れて待った、あの射的店の幽霊を――片目で覗いていた方のである――竹棹に結えたなり、ずるりと出すと、ぶらりと下って、青い女が、さばき髪とともに提灯を舐めた。
— 泉鏡花 『怨霊借用』 青空文庫
作例 · 標準
「突然、氷の上で足がずるりといって、危うく転びそうになった。」
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「彼は椅子からずるりと滑り落ちた。」
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「ドアノブが古くて、ずるりと回転してしまった。」
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