満人
まんじん
名詞
標準
文例 · 用例
肥満人新居格氏よ、身をもつて思想上では無節操と自由とを混同することをもつて一生を終れ、あなたは真の貧者の求めてゐる自由の思想に対しては撫でるか引つ掻くかの二つより選んだためしがない。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
為永春水はまだ三鷺と云い、楚満人と云った時代から竜池と相識になってこの遊の供をした。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
十一年には父の友|楚満人が狂訓亭春水と号した。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
亭主があつたのでも無ければ、主婦が強つて頼んだのでもなく、矢張|普通の女中で、額の狭い、小さい目と小さい鼻を隠して了ふ程頬骨の突出た、土臼の様な尻の、先づ珍しい許りの醜女の肥満人であつた。
— 石川啄木 『菊池君』 青空文庫
」 宇田川町の大人とは敵討物の大御所|南仙笑楚満人のことであった。
— 林不忘 『仇討たれ戯作』 青空文庫
楚満人の作は三百余種もあったが代表作敵討三組盃をはじめそのほとんど全部が仇うち物であった。
— 林不忘 『仇討たれ戯作』 青空文庫
楚満人が持て囃されてから作者は皆敵討ものに引きずられて、よりいっそう事件を複雑にし、新奇を求め、刺激を強くするために、眼を覆いたいような惨忍な文章と絵を、つとめて一斉に仕組むようになったのであった。
— 林不忘 『仇討たれ戯作』 青空文庫
「内側からかうして鍵をかつておおきになれば大丈夫ですよ」 若い満人のビュウローの社員は、何度となく鍵を掛けて見せてくれました。
— 林芙美子 『シベリヤの三等列車』 青空文庫