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綴り込み

つづりこみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
話の間に源次が立つて、壁の一方に掛けてある新聞の綴り込みを取ると、部屋の隅の薄暗い所へ行つて、ひろげて、一心に讀んでゐた。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
どっか悪いのじゃありませんか」 僕が心配して聞くと、彼はそれには答えないで、押入れの中から古い新聞の綴り込みを探し出して来て、一生懸命にくっていたが、やがて、ある記事を見つけ出すと震える手でそれを指し示しながら、「兎も角、この記事を読んで見給え」 というのだ。
江戸川乱歩 百面相役者 青空文庫
なかなか、絵も二枚や三枚じゃない、ずッしり分厚に綴込んだ一冊で、どんな事が書いてあるか知れません。
泉鏡花 雪柳 青空文庫
花見の折の諸大名の短冊の綴込みを見たことだけは、今でも覚えてゐるが古画のうちには国宝もあつたやうである。
徳田秋聲 佗しい放浪の旅 青空文庫
十二時何分かの東京行列車を待合せるために、わたくしは狭い二等待合室に這入つて、テーブルの上に置いてある地方新聞の綴込みなどを見てゐるうちに、空はいよ/\明るくなりまして、春の日が一面にさし込んで来ました。
――「近代異妖編」 停車場の少女 青空文庫
十二時何分かの東京行列車を待合せるために、わたくしは狭い二等待合室にはいって、テーブルの上に置いてある地方新聞の綴込みなどを見ているうちに、空はいよいよ明るくなりまして、春の日が一面にさし込んで来ました。
岡本綺堂 停車場の少女 青空文庫
西川光二郎君――恰もその同じ新年號の而も同じ頁に入社の辭を書いた――から借りて來てゐた平民新聞の綴込を開くと、文章は次の言葉を以て結ばれてゐた。
‘V NAROD’ SERIES’ A LETTER FROM PRISON 青空文庫
その間にデュパンはいろいろな新聞紙の綴込みを、私にはまるで無意味と思われるくらいの綿密さで、調べていた。
『モルグ街の殺人事件』続編 マリー・ロジェエの怪事件 青空文庫