十字を切る
じゅうじをきる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to make the sign of the cross
文例 · 用例
彼は聖像の前に嚴かに十字を切ると、金色の燭臺を降して、それを兩手に支へたまま、人無きが如くに私達の眼の前を去つて行つた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
或る暗い夜、悪い運命の橋が筋交いに十字を切る所の私の室から、私と云う一つの蝋燭が消えたとする。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
ようく十字を切るのぢやぞ!
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
低く云って指環の多い方の手で十字を切る。
— 宮本百合子 『胚胎(二幕四場)』 青空文庫
第二の若僧は老僧の顔をチラット見てそのうす笑いをたたえて居るのを驚いた様に口の中で何か云って自分の胸に十字を切る。
— 宮本百合子 『胚胎(二幕四場)』 青空文庫
いまだにニコライ・ロマノフの写真を飾って上帝に十字を切る一団、北東の秘密活動本部をここへおく第三国際の宣伝員、すべての主義と世の動きとをよそに在りし日を夢みる階級――それらの露西亜人とその家族たちが、しばらく政治と闘争と謀策を中止して一夜の受楽のためにこうして集っているのだ。
— 踊る地平線 『踊る地平線』 青空文庫
彼女は膝を突いて、十字を切る形など板についていた。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
……ぺつと唾を吐いて、急いで十字を切ると共に、両手を泳ぐやうに振りながら、その思ひもかけぬ土産物から逃れようとして、彼は一目散に駈け出したが、その速いこと速いこと、血気の若者そこ退けといつた歩調で忽ち群集のあひだへ姿を消してしまつた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
作例 · 標準
彼は飛行機が離陸する直前、無事を祈って胸の前で静かに十字を切った。
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ゴールを決めたサッカー選手が、天を仰ぎながら素早く十字を切る姿が印象的だった。
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恐怖で震える彼女は、自分を落ち着かせるかのように何度も十字を切った。
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