直し物
なおしもの
名詞
標準
mending
文例 · 用例
先ず着物の定役を記さんに赤き筒袖の着物は単衣ならば三枚、袷ならば二枚、綿入れならば一枚半、また股引は四足縫い上ぐるを定めとし、古き直し物も修繕の大小によりて予め定数あり、女監取締り一々これを割り渡すなり。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
全然きりの私の贋物もありますが、一とう多いらしいのは直し物です。
— 上村松園 『迷彩』 青空文庫
箱書に持って見える人は、恐らく、他から手に入れたものに違いありませんが、そんな直し物などとは知らずに持って来られるのでしょう。
— 上村松園 『迷彩』 青空文庫
「玩辞楼十二曲」選定前後から、鴈治郎の興味が、新作や、書き直し物に深く傾いて行つた。
— ――中村魁車を誄す―― 『街衢の戦死者』 青空文庫
伊三郎はさる大旗本の奧方から預かつた直し物の髮飾道具一式を、空巣狙ひにやられて困り拔いてゐたんだ。
— 小判の瓶 『錢形平次捕物控』 青空文庫
「島藤」では腕っこきの一人になったようすで、大名屋敷や金持の家へ、直し物にかようこともあり、休みの日にも、遊ぶより仕事をするほうが面白い、というふうであった。
— 山本周五郎 『落葉の隣り』 青空文庫
かれらは身支度を直し物具を着けて、人眼を忍ぶように雨宿の裏から出た。
— 山本周五郎 『若殿女難記』 青空文庫
丁度、或なおしものの小説を始めようかとして居、巧く運ばないので苦しかったので、うれしく其を書きしるした。
— 宮本百合子 『五月の空』 青空文庫
作例 · 標準
たまった直し物が多くて、なかなか手がつけられない。
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祖母はいつも直し物で忙しそうにしていた。
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このコートはまだ直し物で使えるから、捨てないでほしい。
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