火脹れ
ひぶくれ
名詞
標準
文例 · 用例
秘法を教わって、そうやると熱くないのだという自信があるから、恐らくその為なのだろうが、兎に角|火脹れにならない。
— 高村光太郎 『回想録』 青空文庫
御覧よ、先刻お前さんに嘗められたお駒ちゃんの頬が、火脹れになったじゃないか」 お勢がズケズケとやりながら、一番若くて美しい芸妓お駒の頬を指すのでした。
— 麝香の匂い 『銭形平次捕物控』 青空文庫
その煙の奥の方から本郷の方へと陸続と避難して来る人々の中には顔も両手も癩病患者のように火膨れのしたのを左右二人で肩に凭らせ引きずるようにして連れて来るのがある。
— 寺田寅彦 『震災日記より』 青空文庫
太一は五六日前に隣の五右衞門風呂で病氣が起つて踏板を踏み外して足のうらへ五十錢銀貨位の火膨れが出來たとかで變な歩きやうをしながら今日も落花と毛蟲の糞との散らばつた庭に立つて栗毛蟲を叩いて居る。
— 長塚節 『芋掘り』 青空文庫
換言えば軽く頸に巻きつけて置いた手拭は、其儘で、頸の方が火膨れに膨れて、容積が増したから、手拭が深く喰い込んだのです。
— 羽志主水 『越後獅子』 青空文庫
御覽よ、先刻お前さんに嘗められたお駒ちやんの頬が、火膨れになつたぢやないか」 お勢がズケズケとやり乍ら、一番若くて美しい藝妓お駒の頬を指すのでした。
— 麝香の匂ひ 『錢形平次捕物控』 青空文庫
手が火膨れで腫れてなければ自分で解けたろうが、力んでも何もつかめず、左手は全く使えない。
— BEING AN ADVENTURE OF DRENTON DENN, SPECIAL COMMISSIONER 『ドレントン・デン特派員の冒険』 青空文庫