素寒貧
すかんぴん異読 スカンピン・スッカンピン
名詞-の形容詞形容動詞
標準
penniless
文例 · 用例
素寒貧のその日暮しだ。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
ふところの素寒貧を覺えながらも、夏のほこり風にあふられて、蚊がすりの單衣の背とからだの脊中とがひツ付くほど汗のうるみを生じて、脇腹を垂れる汗のしづくが親ゆづりの博多帶――山の這入つた茶と紺との合せ帶だ――の下にとまるのが、如何にも暑苦しい。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
)そいつは金子を使ったでしょうが、こっちは素寒貧で志を女郎に立てて、投げられようが、振られようが、赭熊と取組む山童の勢いですから、少々薄いのが難だけれど――すなおな髪を、文金で、打上った、妹弟子ごときものは、眼中になかったのです。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
娘には婿をもろうて店を継がせようとしたが「お前見たいな素寒貧について」駆け落ちしてしもうた。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
」……お、叔父はおれにさう言つたんだ、このおれに、このやくざなおれに、叔父は昔から力瘤を入れてくれた……それだのに、その力を入れて貰つたおれは、四十にもなるのに今だに素寒貧で、愚圖で、馬鹿で、やくざ者で……意氣地なしの大へつぽこ!
— 水野仙子 『醉ひたる商人』 青空文庫
しかしこげな山の中の素寒貧村には過ぎた学士様じゃ。
— 夢野久作 『笑う唖女』 青空文庫
」「奴等のことだから何時もイカサマ術を用ひて分捕つてはゐるんだが、吹雪男が現れてからといふものは皆なその化物にさらはれてしまつて素寒貧となり、音無の親爺をはじめ一族郎党は気狂ひ騒ぎでありますよ。
— 牧野信一 『鬼の門』 青空文庫
」倫理学者と五十万円3・2(夕) 今では故人になつた東京大学の中島力造博士は聞えた倫理学者だつたが、永年倫理を研究した結果が、人間といふものは不思議なもので、素寒貧でゐるよりも、生活が豊かでゐた方が、租税もよく納めるし、乞食にもよく施しをするものだといふ事を発見した。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
商売に失敗して借金を背負い、かつての豪邸を追い出されて今は素寒貧の身だ。
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「宵越しの金は持たない主義だったが、まさかこれほどまでの素寒貧になるとはな」
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貯金をすべて趣味に注ぎ込んでしまった彼は、給料日前にはいつも素寒貧になって嘆いている。
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