臉
臉
名詞
標準
文例 · 用例
其|臉、其|眸、其|瞻視、其|形相、一として情慾に非ざるもの莫く、而も猶美しかりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
婦人は此言をなし畢りて、纔におのれの擧動の矩を踰えたるを曉れりとおぼしく、臉に火の如き紅を上して席をすべり出でぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
文一郎が答はいまだ半ならざるに、女は満臉に紅を潮して、偏盲のために義眼を装っていることを告げた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
しらべしげくなりまさるにつれて、あさ霞のごときいろ、姫が臉際にあらわれきつ。
— 森鴎外 『文づかい』 青空文庫
」 彼の鬼臉なるをいと稚しと軽しめたるやうに、間はわざと色を和げて、「手形の始末はそれで付いたか知りませんが、貴方も折角中へ入つて下さるなら、も少し男らしい扱をなさいましな。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
一見あの所謂花臉も、仮面ではない事が看破出来れば、その人は確に幾分か千里眼に近いのに相違ない。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
それは今上海の記念館にかかっておりますが、廿年居上海毎日見中華有病不求薬無聊纔読書一滴臉就変所※頭漸多怱而下野南無阿弥陀 ※其山仁兄教正 辛未初春為請 魯迅と書いてあります。
— 内山完造 『魯迅さん』 青空文庫
そうだ、そこへおいでなさるのは、たしかあだ名を病関索とおっしゃる牢頭さんじゃございませんか」 彼を呼びとめたのは、中山府の人で、片目の醜いところから、鬼臉児と異名のある、杜興という人間だった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫