持ちこたえる
もちこたえる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to hold out (e.g. against an attack)
文例 · 用例
当時、こんな『背徳者』のような態度でもとらない事には、礼の思想を持ちこたえる事が出来なかったのです。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
気持だけは、行きとどいていても、それを持ちこたえる力量がないのである。
— 太宰治 『懶惰の歌留多』 青空文庫
信玄は陣形を十二段に構え、迂廻軍の到着迄持ちこたえる策をとり、百足の指物差した使番衆を諸隊に走らせて、諸隊その位置をなるべく保つようにと、厳命した。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
自分を持ちこたえる気力のないものが、自分を憫んで、自ら生きる力もないその命を仕末するにはこうするよりほかに途がないと言わぬばかりに、ちいさな泡が、ぶくぶく、ぶくぶくと、かすかに二度三度湧きあがって来たばかりだった。
— 佐々木味津三 『山県有朋の靴』 青空文庫
(ここまでは氷河期と闘ってきたが、これから氷河の融け去るまでの何十年何百年間を、はたしてわれわれは持ちこたえることができるだろうか。
— 海野十三 『第五氷河期』 青空文庫
先方でも傘を貸してやろうと云ってくれたが、家へ帰るまで位はどうにか持ちこたえるだろうと断わって、半七はふところ手でそこを出ると、入谷田圃へさしかかる頃には、鶴の羽をむしったような白い影がもう眼先へちらついて来たので、半七は手拭を出して頬かむりをして、田圃を吹きぬける寒い風のなかを突っ切って歩いた。
— 春の雪解 『半七捕物帳』 青空文庫
マリアは固く口をつぐんで、自分の身を明さなかったが、それらの群衆に向って、パリは持ちこたえるだろうということ、市民は危険にさらされないだろうということを話して聞かせた。
— 宮本百合子 『キュリー夫人』 青空文庫
私は私があなたの境遇にいたら、持ちこたえる精神の力を失って、あなたの十が一の仕事もできはしまいと思います。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫
作例 · 標準
劣勢の状況が続いたが、チームは最後まで諦めずに必死で守り、なんとか前半を同点で持ちこたえた。
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経済の急激な悪化にもかかわらず、その小さな商店は地域住民の支えでなんとか持ちこたえている。
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「もうダメかと思ったけど、応援のおかげで、なんとか持ちこたえられたよ、ありがとう!」と彼は涙ながらに語った。
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