英中
えいちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
下宿料が安いからかかる不景気なところにしばらく――じゃない、つまり在英中は始終蟄息しているのだ。
— 夏目漱石 『倫敦消息』 青空文庫
由って在英中得も知れぬ穢い店どもへ多く入りて鰻汁を命じ、注意して視たが最早そんな事はせぬらしかった。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
一八五九年版、ノーツ・エンド・キーリース撰抄、一〇一頁)予が在英中親交したロバート・ダグラス男が玉篋卦てふ占ひ書から譯した文をタイラーの原始人文篇、二版一卷一〇七頁に引いたが「大工が家を建て初めるに先づ近處の地と木との神に牲を供ふべし。
— 南方熊楠 『人柱の話』 青空文庫
滞英中、筆者はとくに護衛者を雇って、日中と深夜、前後数回にわたってこの辺一帯を探検したことがある。
— 牧逸馬 『女肉を料理する男』 青空文庫
『第八路軍従軍記』と井上の和英中辞典もお送りしました。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
第三には、その際全権が政府に発した請訓は、海軍次官・軍令部長・軍事参議官列席の上で賛同を得たものであって(海軍大臣渡英中)その間何等統帥権干犯というようなことは絶対にないということ。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
) バンガーには大学校あり、大本山あり、南面には雪動(Snowdon)山脈屏立し、北方には米寧(Menai)海峡横断し、風景の美、その名大英中に高し。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
貴様の祖父は文久元年の遣欧使節に加わって渡欧したが、在英中、英国の大貴族と交際して習俗に心酔し、この俺を英国流の傲岸不屈な貴族に仕上げようというアンビッションを起したものとみえ、七歳の春からデニソンについて英語と西洋礼式を学ばせた。
— 久生十蘭 『湖畔』 青空文庫