粗砥
あらと
名詞
標準
rough grindstone
文例 · 用例
陽が西の海に入って、麺麭の大樹の梢に大蝙蝠が飛び廻る頃になって、漸く此の男は、犬猫にあてがわれるようなクカオ芋の尻尾と魚のあらとにありつく。
— 幸福 『南島譚』 青空文庫
一日中烈しい労働に追い使われ、食物としてはクカオ芋の尻尾と魚のあらとしか与えられないことも今迄通りである。
— 幸福 『南島譚』 青空文庫
如何に芋の尻尾と魚のあらとだけで我慢せねばならぬか。
— 幸福 『南島譚』 青空文庫
なま暖かく、どんよりと曇った日の夕方で、その頃まだ十一のおなおさんが近所の娘たち四、五人と往来で遊んでいると、そのうちの一人が不意にあらと叫んだ。
— 岡本綺堂 『異妖編』 青空文庫
思わずあらと顔を赧くした。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
」 きゃあらきゃあらと若い奴、蜩の化けた声を出す。
— 泉鏡花 『瓜の涙』 青空文庫
唐天竺日本にあらとあらゆる阿修羅の眷族を、一つところに封じ籠めて、夜な夜なかたきを呪うて居りまするぞ。
— 岡本綺堂 『平家蟹』 青空文庫
あらと言って挨拶をしたあとで、美禰子が、「せんだってはありがとう」と礼を述べた。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日粗砥について考えている。
粗砥という言葉は日本語で重要だ。
彼は粗砥の意味を理解している。
この文には粗砥が含まれている。