幽居
ゆうきょ
名詞動詞-サ変
標準
hermitage
文例 · 用例
そればかりでは無い、政宗も底倉幽居を命ぜられた折に、心配の最中でありながら千利休を師として茶事を学んで、秀吉をして「辺鄙の都人」だと嘆賞させたが、氏郷は早くより茶道を愛して、しかも利休門下の高足であった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
月夜孟宗の図竹林幽居ひとりかくれた篁に茗荷もしろく香ににほふ。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
岩倉村|幽居の「裏のかくれ戸」は、どうして人の耳目に触れずにゐたか。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
「勝地居新卜、此期吾自夙」と云ひ、「峨阜棲期自早齢、幽居先夢竹間※」と云つてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
二月二十三日定京洛寒徹骨の詩を見たまひて、須磨伯父上わざわざ真綿入りの股引きを郵送され、今また遠くより木炭を持たせて使を寄越されたれば、痛み入りつつ、礼状のはしに書きつけし一首揀得幽居寄老身 幽居を揀び得て老身を寄す、門前掃迹馬蹄塵 門前迹を掃ふ馬蹄の塵。
— 河上肇 『閉戸閑詠』 青空文庫
蓬生の門※古書ども読み耽りをりて真男鹿の肩焼く占に うらどひて、事|明らめし神代をぞ 思ふ※幽居雪薄しろくなりて たまれる雪の上も 汚さで、一日見る庵かな※跡といふものはあらせぬ雪のうへに、心をつけて 独り見るかな※南部広矛が吾嬬へゆくにわかれには、涙ぞ出づる。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
吾人嘗て陶淵明幽居を写すの詩を読み、此間有真意、欲弁已忘言といふに至つて其自然と己とを合して自他を忘却し、非自覚的に自然を楽しむの妙を言顕はせしに敬服したりき。
— 山路愛山 『凡神的唯心的傾向に就て』 青空文庫
巣鴨の幽居「あなたのお話を聞いてゐると、監獄は樂しいところのやうに思はれて、何だか同情の念が薄らいでくる恐れがありますね」 ええ、ある點からいへば、あすこは私達の樂園でありました。
— 石川三四郎 『浪』 青空文庫
作例 · 標準
隠遁生活を望み、山奥に静かな幽居を築いた。
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