朝稽古
あさげいこ
名詞
標準
early-morning practice
文例 · 用例
――(よそ様のお情で、書生をして、いま東京で修行をしている伜めが、十四五で、この土地に居ますうち、このさきの英語の塾へ、朝稽古に通いました。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
田舎寺のお小僧さんで、やっぱり朝稽古に通う、おなじ年頃の仲よしの友だちが来かかって、抱起したので助って、胸を痛めもしませんだが、もう一息で、睡りながら川へ流れます処。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
トトトン、トトトン、と間を緩く、其處等の藝妓屋で、朝稽古の太鼓の音、ともに何となく翠の滴る山に響く。
— 泉鏡花 『城崎を憶ふ』 青空文庫
夏など、みんなが目ざめる前に、三味線の朝稽古をすまして来ようと、夜の白々あけに、縁の戸を一枚はずして庭へ出ると、青蚊帳のなかに、読みかけた本を、顔の上に半分伏せたまま眠っている母を見ると、母も本は読みたいのだなあと、たいへん気の毒な気がして、早く行って帰って来て、掃除やなにか手つだおうと思った。
— 長谷川時雨 『渡りきらぬ橋』 青空文庫
日露戦争の余炎がまださめぬ頃で、面籠手かついで朝稽古から帰って来る村の若者が「冷たいでしょう」と挨拶することもあった。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
日露戦争の余炎がまださめぬ頃で、面籠手かついで朝稽古から帰つて来る村の若者が「冷たいでしやう」と挨拶することもあつた。
— 徳冨盧花 『水汲み』 青空文庫
かなり長い間、ピシッピシッと盛んな朝稽古の弓鳴りが聞え、それが止むと、やがて今度は、音吐朗々と経書を読む声がするんです、それが逗留中、毎朝、欠かすことがなかった。
— 吉川英治 『小説のタネ』 青空文庫
……上ろうとしたら長兄の平助が廊下の向うからやって来て、「ばかに早いじゃないか」と珍しくあたりまえな調子で呼びかけた、「ええ早朝稽古に道場へゆこうと思いまして」と、こちらも大いに張のある返辞をした。
— 山本周五郎 『恋の伝七郎』 青空文庫
作例 · 標準
朝稽古の例文